サードパーティサポートを伴うコンポーザブル・アーキテクチャを採用している組織の83%が平均以上のパフォーマンスを達成しており、従来型ではその割合は27%にとどまっています
(米国ラスベガス ─ 2025年10月16日) – エンタープライズソフトウェアのサポート、イノベーションソリューションをエンドツーエンドで提供するグローバル企業であり、Oracle、SAP、VMwareソフトウェアに対する第三者保守サービスの主要なプロバイダーであるRimini Street, Inc. (Nasdaq: RMNI)は、SAPロードマップに関する調査結果を発表しました。この調査と455名のITおよびビジネスリーダーへのインタビューによって、SAP顧客がサブスクリプション型のS/4HANAへの移行に対し懸念を抱いていること、そしてビジネスリーダーたちがイノベーションと成長を促進させるために採用している戦略が明らかになりました。
調査データによると、調査対象となったSAP顧客のほぼ全てが、S/4HANAで十分なROIを得るのが難しいと感じており、その代わりに多くのSAP顧客がマルチベンダー型のコンポーザブルERP戦略を採用していることが明らかになりました。この戦略により、最先端のソリューションや新興技術をより迅速に統合し、柔軟性・コスト・ロードマップの管理を維持しながら、より迅速なビジネス成果を実現しています。
SAPの不安定な方針とコストへの懸念が、柔軟性と主導権を求める顧客の代替手段への需要を後押し
SAP顧客を不安にさせているのは、SAPがすべての永続ライセンス契約者をサブスクリプション方式へ移行させようとしていることです。回答者の83%は、SAPの最新の移行方針や期限を十分に理解していないと答え、84%は、現在のメッセージ内容や、それが自社の業務にどのような影響を与えるのかについてある程度の懸念を抱いていると回答しました。
期限やパッケージ構成、移行プログラム、さらには製品名の変更までが頻繁に変わることで、顧客にとって不確実性が高まり、戦略的な計画を立てることが難しくなっています。一方で、こうした状況が顧客に新たな代替手段を模索する動きを促しています。
回答者の83%は、AIなどの新興技術へ迅速にアクセスできるという点で、コンポーザブル型アプローチに明確な価値を感じていると答え、94%はビジネスニーズごとに最適なソリューションを自由に選択できる点を重視していると述べました。
Freeform Dynamicsの主席アナリストであるDale Vile氏は次のように述べています。「これほど多くのSAP顧客が、オープンなコンポーザブル・アーキテクチャの考え方や、柔軟に連携できるサードパーティ製のソリューションをERPのニーズに活用する姿勢を積極的に取り入れているのは喜ばしいことです。サプライヤー主導ではなくビジネス主導のこのアプローチは、柔軟性、主導権、そして新しいイノベーションへのアクセスという点で大きな効果を発揮するため、他のIT分野ではすでに一般的になっています。」
複数ベンダー戦略と第三者サポートにより、SAP顧客が平均を上回る成果を実現
回答者の77%が、SaaSモデルに賛同している一方で、SAPのアプローチには懸念を示しており、合計で92%が、サブスクリプションコストの高騰と予測不能な変動が業務に大きな影響を及ぼすことを懸念しています。さらに95%の回答者が、S/4HANAで十分なROIを得るには多大な労力を要する、もしくは非常に難しいと回答しました。
SAP顧客は、複数のベンダーによるコンポーザブルERP戦略の採用が進んでおり、78%が、複数ベンダーの技術革新をERPの内外で活用することを期待しています。オープンでコンポーザブルなモデルは、ビジネスニーズごとに最適なソリューションを選択できる自由を提供し、ベンダーロックインを回避しながら、AIなどの新興技術の導入を加速し、より良い選択肢が登場した際にプロバイダーを柔軟に切り替えられる俊敏性を保ちつつ、競争優位性を強化します。特筆すべきは、オープンなコンポーザブル・アーキテクチャを第三者サポートと組み合わせている組織の83%が、平均を上回る成果を報告しているのに対し、従来型のアプローチで同様の成果を挙げているのはわずか27%にとどまっている点です。
リミニストリートの最高製品・マーケティング責任者であるDavid Roweは次のように述べています。「SAP顧客は、高コストな強制移行の決断や、価値ある永続ライセンスの喪失に直面する中で、より迅速なイノベーションと実質的なビジネス価値をもたらすコンポーザブルERP戦略へと明確にシフトしつつあります。リミニストリートのお客様は、当社の第三者サポートおよび最適化ソリューションを活用し、既存の実績あるSAPリリースの寿命と価値を効果的に延ばしています。その結果、AIなどの新興技術の導入を加速させるための重要な資金を確保し、自社のロードマップの主導権を維持しながら、従来型アプローチに比べて83%の割合で平均を上回る成果を達成しています。リミニストリートは、急速に変化する企業環境の中で、お客様がより迅速にイノベーションを実現し、測定可能なROIを得られるよう支援できることを誇りに思います。」
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