VMware vSphere 7のサポート終了が迫る―何が起きるのか、そしてリミニストリートはどのように支援できるのか

Matt Barton
Sr. Solution Engineer
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Broadcomは、VMware vSphere 7.xおよびvSAN 7.xの公式サポートを2025年10月2日に終了すると正式に発表しました。この日以降、vSphere 7.xまたはvSAN 7.xを継続使用しているライセンス保持者は、重要なアップデートやセキュリティパッチ、Broadcomによる公式サポートを受けられなくなります。しかし、ミッションクリティカルなシステムを守るための選択肢は、まだ残されています。私たちリミニストリートは、政府機関や高いセキュリティ要件を持つ組織を含む、数多くのITリーダーから信頼を得ています。 

vSphere 7のサポート終了日はいつ?

以下のvSphere 7製品は、2025年10月2日をもって一般サポートを終了します: 

  • VMware ESXi 7.x 
  • vCenter Server 7.x 
  • vSAN 7.x 

これはつまり、現在VMware 7.x環境を運用している組織は、サポートの空白期間を回避するために早急な対応が必要ということです。何も対応しなければ、新たに発見される脆弱性に対する保護やサポートが受けられなくなり、特に規制の厳しい業界や高可用性が求められる環境では、重大な運用・セキュリティリスクとなり得ます。 

Broadcomのポリシーでは、保守契約期間中であれば既存のサービスパックやパッチにはセルフサービスでアクセスできますが、一般サポート終了後は新たなアップデートや修正、直接サポートの提供は行われません。 

vSphere 7.xアップグレードのコストと複雑さ

Broadcomは、フルサポートを継続するにはvSphereの新バージョンへのアップグレードを推奨しています。しかし、こうしたアップグレードは複雑であったり高コストであることが多いです。サードパーティとの連携再検証やコンプライアンス対応、スタッフの再教育、インフラの再設計には、多大なコストと運用上の負担が伴います。 

より賢い選択肢:Rimini Support™ for VMware

移行を要するようなビジネスケースがない企業にとって、Rimini Support™ for VMwareは、VMware 7.xへの投資を延命させるための、実績ある安全な代替策です。ベンダー提供のサポートと比べて、より高品質な対応とシステム稼働率を実現できます。 

Rimini Support for VMwareを利用することで、以下のことが可能になります: 

  • vSphere 7.xおよびvSAN 7.x環境に対して、不要なアップグレードを避けつつ、フルサポートを継続 
  • SLAに基づいたサポートと豊富な経験を持つエンジニアによる対応で、契約期間中のサポートを確保 
  • ベンダーによるパッチ提供がない状況でも、リスク軽減のためのセキュリティガイダンスを提供 
  • お客様の環境を深く理解している専任チームによるパーソナライズされたサポート 

ハイパーバイザーセキュリティへの「ゼロデイ」アプローチ

VMware ESX/ESXiなどのハイパーバイザーを狙った攻撃は、非常に深刻な影響をもたらす可能性があります。ひとつのハイパーバイザー上で稼働するすべての仮想マシンが一度に侵害され、重要なIT業務やプロセスに深刻な支障をきたす恐れがあります。 

リミニストリートは、ハイパーバイザーセキュリティに対して独自のアプローチを提供します。Vali Cyber®を活用したRimini Protect™ Advanced Hypervisor Securityは、ベンダーのパッチに依存せず、脆弱性の事前対策、ランサムウェア防御、自動修復などを可能にする、先制的かつ効果的なセキュリティ対策を実現します。そのほかの利点は以下のとおりです: 

  • 複数のハイパーバイザーを対象とした保護機能。対象には、VMware ESX/ESXi、Nutanix Acropolis、Citrix Hypervisor(旧XenServer)、Proxmox、Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)、およびすべてのLinuxベースのKVMハイパーバイザーが含まれます。  
  • AI/機械学習を用いた挙動ベースの検出技術により、ファイルやメモリ上のマルウェアを高精度に検出する、ゼロデイ対応のプロアクティブな実行時保護。 
  • 接続環境およびエアギャップ環境の両方で、盗まれた認証情報の悪用を防ぐための対策として、多要素認証(MFA)を統合。アラートの発信や不正アクセスの試行を防止します。 
  • プロセス制御により、攻撃が仮想マシンやコンテナ化アプリケーションといった本来の実行環境の枠を越えて拡散するのを防止します。この保護レベルにより、脆弱性の悪用が基盤となるハイパーバイザー層にまで波及するのを防ぎ、ファイルシステム全体が暗号化されたり、不正に持ち出されたりするリスクを抑えます。 

特に注目すべき点は、Vali Cyber®を活用したRimini Protect Advanced Hypervisor Securityが、VMwareクライアント向けのRimini Supportに最初から含まれていることです。 

リサーチレポート:VMware戦略の現状と将来 

BroadcomによるVMwareライセンスの永続型からサブスクリプション型への変更、さらに顧客にとって不要な製品を含む新たなバンドルの導入により、大幅な価格上昇が発生しています。 

最新のレポートをダウンロードして、ハイパーバイザー市場の変化を把握し、自社のVMware戦略を再び自分たちの手に取り戻すために何ができるのかをご確認ください。今すぐ読む  

重要なポイントまとめ

現在vSphere 7.xおよびvSAN 7.x環境を運用している企業は、vSphere 8への移行コストと将来性が自社にとって妥当かどうかを判断する必要があります。あるいは、2025年10月2日までに対応を行い、サポート切れによるリスクを回避し、より良質なサポートを確保するという選択肢もあります。

リミニストリートは、多数の企業に対して包括的なエンタープライズソフトウェアサポートを提供し、技術投資の価値を最大限に引き出す支援を行ってきました。その中にはベンダー都合の無理なアップグレードを必要とせず、安定したVMwareを手に入れた企業も含まれています。

Rimini Support for VMwareの詳細、もしくは打ち合わせをご希望の方はお問い合わせください。 

よくある質問

ESXi 7のサポート終了日はいつですか?

ESXi 7のサポート終了日は2025年10月2日です。この日をもって、vSphere 7、vCenter Server 7、vSAN 7も同様に、サポートおよび製品ライフサイクルが終了となります。 

vSphereをアップグレードしないとどうなりますか?

ROIが見込めない、あるいは予算の都合により、vSphere 7から8へのコストのかかるアップグレードを見送った場合、Broadcomによるサポートは打ち切られ、サポートの空白期間が生じることになります。さらに、製品のセキュリティパッチやアップデートの提供も終了するため、システム環境は脆弱性やコンプライアンスリスクにさらされることになります。システム自体は引き続き稼働しますが、ベンダーからの継続的なサポートは受けられなくなります。 

vSphere 7から8への移行準備がまだ整っていない、あるいは時間が必要な企業は、Rimini StreetによるVMware向けの第三者サポートの活用ご検討ください 

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Matt Barton

Sr. Solution Engineer