大多数は2025年にECC6のメインストリームメンテナンス期間が終了するまで、またはそれ以降も現行SAPアプリケーションを使い続けると回答
ラスベガス、2019年6月19日 – エンタープライズソフトウェア製品を対象としたサポートサービスを世界的に提供する、OracleおよびSAPソフトウェアの第三者保守サポートの業界リーダーで、Salesforceのパートナーであるリミニストリート (Nasdaq:RMNI)は、本日、SAPライセンシーを対象に行った最新の調査結果を発表しました。この調査は、S/4HANA導入の予定、およびSAPが2025年に予定しているBusiness Suite 7のコアアプリケーションに対するメインストリームメンテナンスサポート終了がライセンシー企業のITロードマップへの影響について聞いたもので、調査対象はSAPのBusiness Suite 7以前のアプリケーションを現在運用しているIT部門のリーダーです。調査の結果、回答者の3分の2が、S/4HANAへの移行の予定はない(35%)か未定(32%)と回答しています。主な理由として、「リソース不足」、「ビジネス上の正当性がない」、「現行のアプリケーションへの投資を最大限に活用したい」が上位に挙げられています。移行の予定がない、または未定と回答した回答者の数は、2017年の前回調査(65%)よりもわずかに増加しています。SAPライセンシーの今回の調査は、2019年4月に経営幹部職(CxO)、IT部門のVP、ディレクター、マネージャーを対象に実施されました。
SAPユーザーは、現行のSAPアプリケーションを2025年以降も利用予定
調査によると、SAPライセンシーのほぼ80%が、カスタマイズされて使い慣れたSAPシステムを、最短でもSAPが予定している2025年のBusiness Suite 7のメインストリームメンテナンス終了日まで、またはそれ以降も引き続き利用する予定であることが確認されました。SAPライセンシーは、自社のビジネスニーズに合った高機能のSAPシステムを実装し、カスタマイズするために多額の投資を行ってきました。また、このように構築されたシステムは、今後何年にもわたってアップグレードを必要とすることなく、信頼性の高いミッションクリティカルなプラットフォームとして使用することができます。
「多くのECC 6.0ユーザーは、SAPがすべてのユーザーをS/4HANAプラットフォームに移行させようとする状況に直面していました。大口のSAPユーザー企業の中には、再実装しても未成熟な製品しか得られない、この移行への投資を拒むところもありました。当社は、S/4HANAが当社の進むべき道ではないという結論に至りました」と、米国オレゴン州マルトノマ郡のCIOであるBob Leek氏は述べています。「リミニストリートのサポートに切り替えることで、はるかに優れたサービスが得られるだけでなく、2016年に当社がSAPのサポートをリミニストリートに切り替えた時点から、少なくとも15年以上、現行のSAPシステムを利用し続けることができます。このおかげで、コスト面でも業務の中断という意味でも、その投資に見合った効果が得られないSAP S/4HANAに、2025年までに移行しなければならないというプレッシャーから解放されました。さらに、サポートをリミニストリートに切り替えた結果、当組織のスタッフは、より付加価値の高い業務に注力できるようになりました」。
SAPのサポートの課題
SAPのサポートの価値について尋ねたところ、SAPのサポート料金に十分見合う価値を受け取っていると回答したのは全体のわずか5%でした。さらに回答には、「カスタマイズした部分がサポートされていない」、「解決に時間がかかりすぎる」、「支払っている料金に見合った新たな技術革新や十分な機能強化が提供されない、「問題解決のための経験や適切な知識の欠如」など、SAPのサポートに対する課題が挙げられました。多くの場合、SAPライセンシーは、社内リソースを割り当てたり、社外のコンサルタントと連携したりして、自力での問題解決を余儀なくされます。SAPのサポートモデルが非効率的であるため、ビジネスに多大な支障が生じ、システムの運用を維持することに集中するため社内のリソースを十分に活用できなくなる恐れがあります。
「コストと時間がかり、大量のリソースを必要とするSAPのS/4HANA製品への移行が迫られる中、SAP 4.xおよびECCの SAPライセンシーには、SAPが決定したロードマップを引き続き使用し、望ましくない強制的なアップグレードに投資し続けるか、自社のビジネス目標に基づいて設計されたビジネス主導型のロードマップを選択するか、という2つの選択肢があります」と、リミニストリートのCEO、Seth A. Ravinは述べています。
「リミニストリートのサポートに切り替えたSAPライセンシーは、現在使用しているリリースの製品寿命と価値を少なくとも15年延長し、2025年という期限に関する懸念を解消し、コスト削減を最大化し、システム変更リスクを最小限に抑えながら、削減された運用予算をイノベーションの推進に投資できます。さらにリミニストリートのお客様は、将来行う可能性のあるS/4HANAへの移行の現実性や投資対効果を再評価したり、あるいは将来のニーズに最適な次世代システムを選定したりするための時間と柔軟性を得ることができます」。
リミニストリートのレポート「2025年末に予定されているECC6のメインストリームメンテナンスの終了に対するお客様の対応」には、こちらからアクセスしてください。