Oracle Databaseのライセンシーは、現在のリリースを延長して使い続けられるうえ、より優れ、コストパフォーマンスが高いサポートが受けられる第三者保守サポートの利用を検討している
2021年1月28日、ラスベガス – ビジネスソフトウェア製品を対象としたサポートサービスを世界的に提供する、OracleおよびSAPソフトウェアの第三者保守サポートの業界リーダーで、SalesforceのパートナーであるRimini Street, Inc.(Nasdaq:RMNI)は、本日、Oracle Databaseライセンシーに対して行った調査結果を発表しました。この調査は、Oracle Databaseの環境構築や活用における主要な課題、優先順位、および戦略を把握するために実施されました。
Oracle Databaseの最大の課題はコスト
Oracle Databaseの課題の上位3つは何かという質問に対しては幅広い回答が寄せられましたが、97%という圧倒的多数の調査回答者がコストを最大の課題として挙げました。2番目に挙がったのは「ライセンスコンプライアンス」(回答者の51%)、3番目は「ベンダーサポートを維持するための定期的なアップデート」(50%)でした。その他の主な課題としては、「セキュリティおよびセキュリティパッチの適用にかかるコストと労力」(42%)、「パフォーマンス/可用性の維持」(34%)、「Oracleのサポートが不十分」(21%)が挙げられています。ベンダーサポートのコストについて具体的に尋ねたところ、回答者の83%近くが、Oracle Databaseの保守サポートのコストが高すぎる、または払い過ぎていると回答しました。回答者の73%はOracleに支払っているサポート料に見合ったデータベースのエンハンスメント(機能拡張)や価値は提供されていない、と感じています。
Oracle Databaseライセンシーはコスト管理および寿命延長のための選択肢を検討
ライセンシーは、Oracle Databaseサポートのコストが高いため、厳しいIT予算と限られたリソースの中でOracle Database戦略を維持するため、データベースのメジャーアップグレードの延期、第三者保守サポートへの切り替え、およびオープンソースオプションの採用など、より優れていてコストパフォーマンスの高い代替ソリューションを検討しています。例えば、Oracle DatabaseライセンシーであるRent-A-Centerは、リミニストリートが提供する第三者保守サポートに、その解決を見出しました。
「当社は、Oracle Databaseのインスタンスを多数所有しており、コストが高くシステム停止を伴うアップグレードサイクルに付いていくのに苦労していました。それだけでなく、保守契約に関して精査したところ、利用可能な機能拡張は当社のビジネスにそれほど大きなROIをもたらしておらず、サポートを維持するためだけのアップグレードに高いコストをかける必要がないことが分かりました。」と、Rent-A-CenterのIT アプリケーションサービス担当ディレクターであるJuan Rajani氏は述べています。「リミニストリートの保守サポートに切り替えたのは、ビジネスの重要な基盤となっているミッションクリティカルなデータベースシステムを最大限に活用するためです。現在では、従来とは全く異なる非常に対応の速い高品質のサポートを受けることができています。」
調査回答者は、Oracle Database戦略の一環として、コストの削減や開発の迅速化のために、可能であればオープンソースのデータベース(35%)やOracle以外のクラウドデータベース(34%)を検討している、またはそれらに移行する予定であると答えています。特にPostgreSQL、MySQL、MongoDBの3つが、オープンソースのデータベースを検討している調査回答者に最も人気のある選択肢でした。
今回の調査で、回答者の多く(41%)が、今後、Oracle Databaseのフットプリントを積極的に削減していく戦略を採用したことがわかりました。データベース戦略の中にOracleのフットプリント削減が含まれている最大の理由として、45%近くがOracleデータベースの導入にかかる総コストが高いと回答しました。これには、データベースインスタンスのライセンス、保守サポート、アップグレード、パッチ適用にかかるコストが含まれています。
多くのOracle Databaseリリースは、2020年以降フルサポートが終了
少なくとも73%の調査回答者が、2020年12月にOracleによるフルサポートが終了する予定となっていたOracle Databaseリリース、またはその時点ですでにSustaining SupportとなっていたOracle Databaseリリースを運用しているか、またはそのことについて把握していなかったと回答しました。このことから、ライセンスされているデータベースリリースの寿命と価値を最大化しようとする傾向があることが示唆されます。そして、多くの場合、有効な選択肢として第三者保守サポートの利用が挙げられます。現在、Oracle Databaseリリース11.1はSustaining Supportの対象となっており、Oracle Databaseリリース11.2は2020年12月末にSustaining Supportの対象となりました。
「この調査結果を見ると、ほとんどのOracle Databaseライセンシーが、Oracleサポート下での高額な年間保守料金とコストのかかる強制的なアップグレードに不満を感じていること、そしてOracle Database戦略と環境を維持するためのより良い選択肢を探していることが分かります。」と、Rimini StreetのOracleサービス担当グループバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるFrank Renekeは述べています。「リミニストリートにより、Oracleライセンシーは、現在使用しているリリースを延長して使い続け、年間保守サポート費用を大幅に削減し、フルサポートを維持するための不必要なアップグレードを止めることによりOracle Databaseへの投資のリターンを最大限に増やすことができるようになります。」
リミニストリートのレポート『調査レポート:Oracle Databaseの価値とサポートに関するライセンシーの見解 』はこちらをご覧ください。また、リミニストリートによるOracleデータベースの保守サポートの詳細については、こちらをご覧ください。