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IDGレポート:SAPの未来をナビゲート

韓 問一 (ハン ウオンイ)
< 1 分(想定読了時間)

新しいIDG調査では、IT部門の担当者がSAP 投資効果の最大化を図りながらイノベーションを加速させようとしていることが読み取れます。

私たちが日々お客様とやり取りをしている中で、IT部門の担当者が様々なプレッシャーにさらわれていることを実感しています。デジタルトランスフォーメーションを実現するために業務側はビッグデータ、AI、IoTなどのテクノロジーを活用してITイノベーションを加速することを望んでいる一方で、IT予算はなかなか増えることはありません。IT担当者には、既存のIT投資のROIを最大化する努力と新しい売り上げや販売チャネルを創出するための取り組みとの間に、微妙なバランスが求められています。その中でも特にSAPシステムの担当者は、毎年高額な保守費用を支払いながら、2025年あるいは2027年に保守終了を迎えるECC6.0の更新タイミングについても考えなければなりません。さらに、世界的なパンデミックのせいで、多くの組織はIT戦略自体を見直そうとしています。予算を確保したプロジェクトではなく、リモートワークの仕組みの確立や、非接触型の、まったく新しいビジネスモデルやプロセスのサポートなどにITの優先順位を移さなければならなくなったお客様の声も多く聞かれます。

このような状況に対して企業はどのように対応しようとしているか、IDGは去年末に10カ国の12の異なる業界でSAPを運用している数百人のIT部門の担当者を対象にグローバル規模の調査を実施しました。「Navigating the Future of SAP」と名付けられたレポートから、ユーザ企業が現在使用しているSAP製品自体におおむね満足しているが、SAPのサポートやイノベーションのペースに対する不満が強いという傾向が読み取れます。報告書の主要なデータポイントは以下の通りです。

  • 回答者の95%が、現在のSAPシステムでビジネスニーズが完全に、またはほとんど満たされていると回答しています。

回答者には、S/4HANA、SAP Business Suite/ECC、およびSAP R/3のユーザが含まれています。2005年に発表されたECC 6.0を使用しているユーザのうち、SAPシステムが現在も自社のビジネスニーズをすべて満たしていると回答している担当者が44%も占めています。これはECC 6.0は非常に成熟している製品であることと、ユーザ企業が自社の業務要件を満たすために長い歳月を掛けてオリジナルの製品機能に対して様々なカスタマイズを行ってきた成果とも言えます。その結果、多くのユーザ企業は、安定して使いやすい現在のシステムを敢えて変更して、投資対効果がはっきりしていない製品へのアップグレードや移行のリスクを取る必要はないと考えているようです。

  • 80%が、パンデミックによってイノベーションへの需要が高まったと回答しています。

別の記事ですが、フォーブス誌によると、IT部門担当者の97%が、何年も先に予定されていたプロジェクトがすぐに実行に移さなければならなくなったなど、COVID-19によってデジタルトランスフォーメーションが加速していると感じているそうです。当調査からも同じ傾向が読み取れます。リモートワークのプラットフォーム構築やクラウドリソースの利用、変動する需要への対応などに、限られたIT予算を優先的に回すことは企業の生き残りのためにも不可欠となりつつある中で、多くのIT担当者が、高額な費用の掛かるSAPシステムのサポートやアップグレードではなく、業務上比較的効果が出やすい周辺システムの革新に予算を使った方が良いと考えるようになってきたようです。さらに回答者の約半数が定期的に新バージョンへの移行やSAPへのロックインのリスクを避けるために、長期的にはSAP以外のERPソリューションにも注目していると回答しています。

  • 85%が既存のSAP投資を最適化するためにサードパーティ保守を利用または検討している。

コストとイノベーションの間でバランスにと取るために多くのSAPユーザが代替手段を模索しているようです。イノベーション促進、コスト削減、ROIの最大化、あるいはコロナ後の新しい日常(いわゆるニュー・ノーマル)に向けての投資資金調達の方法として、IT担当者たちがサードパーティ保守を一つにオプションとして検討するようになってきたことが、レポートに掲載されている下記の表から読み取れます。

サードパーティ保守を検討する理由を聞いたところ、コストを大幅に削減できるといった目に見えるメリットに関する回答が中心でしたが、ITチームの時間をSAPのアップグレードやメンテナンスではなく戦略的な取り組みに集中できるといった二次的なメリットも評価されているようです。

ガートナー社も2019年に発表されたレポートでサードパーティ保守の戦略に賛同しています。”将来のイノベーションのための資金調達の一環として、ベンダー保守の代わりに、サードパーティ保守の利用を検討する “という提言をしています。

ITシステムの将来図を見据えてSAP周りのロードマップをどのように考えているか、調査に参加したIT部門担当者たちは他にも様々な質問に回答しています。調査結果のトップ5のデータポイントについては、レポート全文をダウンロードして直接ご確認いただけます。

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