日本の分析・計測機器の大手企業がグローバルシングルインスタンスで使用する
SAPソフトウェアについて第三者保守サポートに切り替え
エンタープライズソフトウェア製品とサービスを世界的に提供する、OracleおよびSAPソフトウェア製品の第三者保守サポートの業界リーダーで、SalesforceのパートナーであるRimini Street, Inc. (Nasdaq: RMNI)は、京都府に本社を置く分析・計測機器総合メーカーの株式会社堀場製作所(以下、堀場製作所)が、SAPソフトウェアのサポートをリミニストリートに切り替えたことを発表しました。
自社で策定したITロードマップを可能にする、リミニストリートの第三者保守サービス
「少子高齢化」や「労働人口の減少」などを背景とする日本では、企業にとってデジタルを活用した経営は喫緊の課題であり、多くの企業がIT戦略やIT投資の改善を求められています。
最先端の技術を応用して、持続可能な社会の実現に貢献している堀場製作所も同様に、デジタルを活用した本質的な業務改革を推進する上で、社内のITリソースを注力すべき領域に適切に充てていく必要がありました。
しかし既存SAPシステムの保守期間が2025年末で終了となり、S/4HANAへのバージョンアップが求められたことから、ITリソースの最適化を再度検討せざるを得ない状況になりました。同社は2019年、16カ国の5つの事業部においてシングルインスタンスのSAPシステムを展開していた中、バージョンアップによる投資対効果や社内ITリソースへの影響を考慮し既存SAPシステムの運用を継続させることに決定、それに伴い保守期間が終了するSAPシステムを引き続き安定的に稼働させるため、保守サポートのパートナーとして第三者保守サービスを展開するリミニストリートを選択いたしました。
その結果、安定したサポート体制と保守費用の大幅なコスト削減を実現し、自社ビジネスの優先順位に基づくITロードマップを推進することが可能となりました。そのITロードマップでは、デジタルを活用したグローバルの情報活用やコラボレーション基盤の整備と並行して、社内のペーパーレスや電子承認といった効率化推進に取り組んできました。またテレワークの普及に伴うインフラ環境の増強やセキュリティ対策の強化など、ERP保守以外の「守」領域のIT施策を実施し、アップデートを重ねています。さらに、デジタルマーケティングやカスタマーエクスペリエンス向上など「攻」のIT施策にも取り組んでいます。
リミニストリートはこれからも、エンタープライズ企業が自社ビジネスの優先順位を遵守できるIT戦略を実現するためのパートナーとして、既存サービスの充実化、及びクラウドへの移行・サイロ化しているシステムの統合化など、より広範な顧客のニーズに応えてまいります。
グローバルシングルインスタンスでも、問題解決のリードタイムを短縮
グローバルに事業を展開する堀場製作所では、国内外のグループ企業全体で単一の情報基幹システムを利用する、グローバルシングルインスタンスの体制をとっています。その為、世界各国で24時間365日稼働している同社の基幹システムは、世界各地域でインシデントが発生しても、システムを停止してメンテナンスをすることが難しい状況にありました。
このようなグローバルに展開している顧客に対してもリミニストリートでは、顧客窓口であるプライマリーサポートエンジニア(PSE)[1]がそれぞれに割り当てられ、インシデントがあがった際に、適材適所のエンジニアをAIでディスパッチすることで、グローバル規模のシングルインスタンス運用へもサポートを実現しています。
「初期の段階から専門的な調査に着手いただけることで、問題解決のリードタイムも短縮されたと考えています。グローバルでの対応力の面でも、日本の拠点と同様のサポートを世界の各拠点にも提供いただいています。当初、色々と不安や懸念を持っていた一部の海外ITメンバーも今はリミニストリートを十分に信頼していて、当社としてはリミニストリートのサービスに全体的に満足しています。」と堀場製作所グローバル本部ICTサービス部部長の栗田英正氏はいいます。
堀場製作所について
1945年に京都で創業し、世界各国49社でグローバルにビジネスを展開する分析・計測機器の総合メーカー。自動車、環境・プロセス、医用、半導体、科学の5事業を展開し、人々の暮らしを支える「エネルギー・環境」、「バイオ・ヘルスケア」、「素材・半導体」といった幅広い分野に貢献しています。社是「おもしろおかしく(Joy & Fun)」に代表されるユニークな企業風土のもと、「はかる」技術で、持続可能な社会の実現をめざしています。