(米国ラスベガス – 2025年5月7日) – エンタープライズソフトウェアのサポート、イノベーションソリューションをエンドツーエンドで提供するグローバル企業であり、Oracle、SAP、VMwareソフトウェアに対する第三者保守サービスの主要なプロバイダーであるRimini Street, Inc. (Nasdaq: RMNI)は、ServiceNowの年次カスタマーおよびパートナー向けイベント「Knowledge 2025」において、ブラジルの製薬メーカーであるApsen Farmacêuticaが、リミニストリートおよびServiceNowと提携し、企業全体におけるワークフロー自動化の次世代ビジョンを導入したことを発表しました。この新たなビジョンにより、Apsen Farmacêutica全体で自律性が実現され、市場の変化への迅速な対応、情報のサイロ化の解消、業務効率の向上が可能になります。
Apsen Farmacêuticaは、テクノロジーよりもビジネスニーズを優先し、継続的なイノベーションとIT投資の管理を可能にする柔軟でモジュール型のERPアプローチを採用しています。この取り組みの第一歩として、Apsen Farmacêuticaはベンダーおよびシステムへの依存関係を解消することを目指し、SAP ERPプラットフォームへの投資から見直しを始めました。
Apsen FarmacêuticaのCIOであるRenan Santos氏は、次のように語りました。「3年前に設計されたこの戦略の中核は、ITの変革を実現できる能力を持つチームを招き入れ、『Make, Buy or Blend(自社開発、外部調達、またはその融合)』というコンセプトを採用し、企業内のすべてのシステムを統制された形で接続することでした。そのプロセスの途中で、SAPの話題が浮上しました。SAPが2027年をもってSAP ECC 6のサポートを終了すると発表したことで、私たちは選択を迫られました。S/4HANAへの移行に伴うコスト・混乱・リスクを受け入れるか、それとも既存のシステムを再構築し、イノベーションのためのプラットフォームとして活用するか、という選択です。その際に、私たちはリミニストリートと提携し、ServiceNowのERPモダナイゼーションソリューションを導入することを決めました。」
リミニストリートのCEOであるSeth Ravinは述べています。「ServiceNowおよびApsen Farmacêuticaと提携し、この次世代技術を提供できたことを非常に嬉しく思います。この技術は、Apsen Farmacêuticaの既存のSAP ECC 6 ERPおよびその他の現行エンタープライズソフトウェアプラットフォームの上に、コストやリスク、不要なアップグレードや移行を伴うことなく、容易にレイヤー化することができました。アップグレードおよび移行の回避によって得られたコスト削減分を再配分することで、Apsen Farmacêuticaがイノベーション投資を自社資金でまかなえるよう支援できたことを誇りに思っています。Apsen Farmacêuticaは、業務プロセスの合理化、運用コストの削減、そして業務効率の向上といった即時的なメリットを実感しています。」
ServiceNowのコアビジネスワークフロー担当バイスプレジデント兼プロダクトおよびソリューションマーケティング責任者であるPeter Russo氏は、次のように述べています。
「ServiceNowは、リミニストリートと提携し、当社の統合ソリューションおよび次世代のERPモダナイゼーションビジョンをApsen Farmacêuticaに提供できることを大変嬉しく思っています。Apsen Farmacêuticaは、プロジェクト開始からわずか数週間でこのソリューションから価値を実感しました。ERPやその他のエンタープライズソフトウェアのアップグレードや移行は、イノベーション投資と比較して、一般的に高い投資対効果をもたらすものではありません。Apsen Farmacêuticaは、ServiceNowとRimini Streetリミニストリートが連携することで、いかにして価値、コスト削減、そしてイノベーション・モダナイゼーション・自律型AIへの加速的な道筋を世界中の企業に提供できるかを示す優れた事例です。」
リミニストリート:ServiceNowとの連携により「混乱のない変革™」を実現
リミニストリートとServiceNowは提携し、ServiceNow®プラットフォームと、リミニストリートのSAP、Oracle、Infor、Microsoft ERP、その他のサイロ化されたエンタープライズソフトウェア向けの実績あるサポートを組み合わせることで「混乱のない変革™」を可能にする新しいソリューションを市場に提供しています。このソリューションでは、高額なアップグレード、移行、再プラットフォーム化は一切必要ありません。
この新たなソリューションにより、リミニストリートは以下を実現します:
- ERPおよびその他エンタープライズソフトウェアに対するソフトウェアベンダーのサポートを代替し、アップグレードや移行を必要とせずにソフトウェアおよびリリースの寿命を最低15年間延長しながら、サポートコスト全体を最大90%削減
- 既存のERP、SaaS、その他のソフトウェア全体にわたってServiceNowのレイヤーを展開することにより、イノベーションの加速に向けた資金およびリソースを確保
- 強力なエンタープライズAIと、組織全体を統合的に把握できる「シングルペインオブグラス(Single Pane of Glass)ビュー」を提供し、実行可能な運用インサイトを通じて競争優位性を強化
- サイロ化されたシステムとデータを接続
- 生産性を向上させ、労働負荷を軽減するインテリジェントなワークフローおよびタスク自動化を実装
- ユーザーに対して、新しいモダンな画面、モバイル対応機能、操作性、ユーザー体験(UX)を提供
アジリティ、自動化、コスト削減 ― アップグレードも移行も不要
Apsen FarmacêuticaのCIOであるRenan Santos氏は、次のように語りました。
「テクノロジー専門職として、個人としての体験と企業社員としての体験がまったく異なることは非常にもどかしいものです。企業が多大な投資を行っているにもかかわらず、このようなギャップが存在しています。これら二つの世界を一致させることが、私とチームが共有している目標です。私たちは、迅速に価値を提供でき、かつ大規模なソフトウェア移行プロジェクトに内在するコスト、複雑性、リスクを回避できるアジャイルなソリューションを探していました。そして、リミニストリートとServiceNowによる革新的なソリューションこそが、私たちの変革ビジョンを実現するための最速かつ最も確実な道でした。」
リミニストリートがApsen FarmacêuticaのミッションクリティカルなSAP ECCシステムに対して包括的なサポートを提供したことで、Santos氏とチームは、SAPのタスクおよびカスタマイズをServiceNowのインテリジェントなワークフローに容易に変換し、必要な既存システムおよびチームすべてを接続することができました。構成可能性と柔軟性を重視する戦略に従い、Apsen Farmacêuticaはローコード/ノーコードツールおよび統合型AIを採用し、ワークフローにインテリジェンスを組み込み、業務のリアルタイム分析を可能にしました。
Apsen FarmacêuticaがリミニストリートとServiceNowとの提携により得た成果は以下の通りです:
- これまで大きな手作業を必要としていたプロセスの70%を自動化
- 新規プロセスの開発期間を数か月から数週間に短縮
- 高度な専門チームへの依存を削減し、組織全体における業務プロセス開発の自律性を促進
- 運用コストを削減しながら、スピードと効率性を向上
Santos氏による「従来のベンダー主導の要請から脱却し、ビジネス側に主導権と力を取り戻す」というビジョンが社内で明確になってきたことで、組織における文化的な影響は非常に大きなものとなっています。「私たちは、プロセス、サプライヤー、アーキテクチャを戦略的に再考できる能力を備えた強力な社内チームを編成しました。次世代のビジョンとして、またパイロットプロジェクトとして始まったこの取り組みは、今では全社のモデルとなっています」とSantos氏は語ります。
Apsen Farmacêuticaが、このソリューションを物流、品質、財務といった他の重要プロセスの自動化へと拡大することを計画している中で、Santos氏は、SAP ECC 6のようなミッションクリティカルなシステムに関するリミニストリートの深い知見と、ServiceNowのソリューションによって、Apsen Farmacêuticaに新たな形がもたらされたと述べています。
「私たちの焦点は、現行システムを安定的かつ安全に維持しつつ、同時に継続的かつアジャイルなイノベーションを可能にする構造を構築することにあります。このパートナーシップは、私たちがセキュリティ、スケーラビリティ、そして効率性を高めながら成長していくための戦略的なものです」とSantos氏は付け加えました。
リミニストリートとServiceNowとの連携によって、Apsen Farmacêuticaがいかにして「混乱のない変革™」を実現したかについての詳細は、こちらをご覧ください。