Oracle Java SEライセンスの重要課題 – ユニバーサルサブスクリプションのコストモデル解説

Oracle Java SEライセンスの重要課題 – ユニバーサルサブスクリプションのコストモデル解説

オラクルのJava SEライセンス変更が意味するもの

2023年1月23日のOracle社Java SEのライセンス変更の発表は、あまりにもシンプルなために企業の Javaライセンス利用に対して重大な影響を与えるものでした。発表以来10か月が過ぎましたが、弊社には今でもお客様から Java SEライセンス変更がお客様のJavaソフトウェア使用に対して及ぼす影響について問い合わせが絶えません。

ITAM Review誌*1は、「この変更は、多くの組織にとってかなりのコスト増をもたらすだろう」、さらに「この請求から逃れることはできない」と付け加えています。

またIDC社は次のように述べています*2。「事実上、新しい条件では、顧客は、ソフトウェアを直接、間接的に利用するか、しないかにかかわらず、自社の全従業員数分のサブスクリプションを購入する必要がある」。 そして2023年1月23日以前に古い有償サブスクリプション契約(これまでは実際のユーザー数およびプロセッサー数ベースで契約できていました)を締結していたユーザーは元の契約条件で更新することができるわけですが、IDC社は、この約束について「保証と考えるべきではない」と警告しています。

まとめると、Oracle社は元々無償だったJava SEのライセンス要件を2019年4月に変更し、それ以降にリリースされるバージョンおよびアップデートを使用するには有償のサブスクリプション契約が必要でしたが、今回はその有償契約の価格が事実上大きく引き上げられたのです。

しかし、選択肢はあります。「開発者や組織は、OpenJDKとして知られるJavaのオープンソース版をサポートなしで無料で使うか、もしくは商用ベンダー経由でサポートを受けるかを選択できる」とITProTodayは説明しています*3。

リミニストリートは、Java SEライセンスの使用に悩むお客様に対し、Java SEの有償契約が必要なケースを明確化した弊社独自のホワイトペーパーをご提供できます。また、Oracle JDKを前提としたソフトウェアがOpenJDKと非互換の問題が発生する場合、それを解消するソリューションを含めて提供可能です。

興味のある方は、是非下記のWebinarをご覧ください。

動画で詳しい解説を見る:Oracle Java SEライセンスの重要課題ーユニバーサルサブスクリプションのコストモデル解説

*1 https://itassetmanagement.net/2023/02/07/remove-oracle-java-with-this-itam-managers-guide/

*2 https://blogs.idc.com/2023/01/30/oracle-java-subscription-changes-what-is-the-impact-to-customers/

*3 https://www.itprotoday.com/programming-languages/oracle-java-price-hike-could-be-opportunity-openjdk-vendors

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トピック:Oracle Java, Oracle E-Business Suite, WebLogic, Oracle Internet Application Server