
誰だって「NO」と言われるのは嫌なものです。特に、助けが必要なときには「YES」と答えるのが仕事のカスタマーサポートからであればなおさらです。しかし、残念なことにSAP ECC6およびS/4HANAのユーザーの多くは、今後ますます「NO」と言われることが増えるかもしれません。
SAP ECC6のメインストリームメンテナンスは、使用しているエンハンスメントパックによって、2025年または2027年に終了します。S/4HANAについても同様に、すでにメインストリームメンテナンスが終了しているバージョンや、2025年、2026年、2027年に終了する予定のバージョンが存在します。これらのECC6およびS/4HANAの一部バージョンには、拡張メンテナンスが利用可能ですが、すべてのバージョンが対象ではなく、また大幅なコスト増が伴います。
製品/バージョン |
メインストリームメンテナンス終了日 |
拡張メンテナンス |
---|---|---|
ECC 6 EHP 0-5 |
2025/12/31 |
利用不可 |
ECC 6 EHP 6-8 |
2027/12/31 |
2030年まで追加料金2ポイント(最大約9%のコスト増 |
S/4HANA 1709 |
2022/12/31 |
2025年まで追加料金4ポイント(最大約18%のコスト増) |
S/4HANA 1809 |
2023/12/31 |
2025年まで追加料金4ポイント(最大約18%のコスト増) |
S/4HANA 1909 |
2024/12/31 |
2025年まで追加料金4ポイント(最大約18%のコスト増) |
S/4HANA 2020 |
2025/12/31 |
利用不可 |
S/4HANA 2021 |
2026/12/31 |
利用不可 |
S/4HANA 2022 |
2027/12/31 |
利用不可 |
言い換えると、現在これらのプラットフォームでメインストリームメンテナンスまたは拡張メンテナンスを受けている顧客は「NO」(いいえ)を連発されることになります。
質問 |
SAPの回答 |
---|---|
ECC 6 EHP 0-5では、2025年以降に拡張メンテナンスを利用できますか? |
いいえ |
S/4HANA 2020では、2025年以降に拡張メンテナンスを利用できますか? |
いいえ |
拡張メンテナンスが利用可能な場合、年間メンテナンス費用を増やさずに利用できますか? |
いいえ |
カスタマー・スペシフィック・メンテナンスがNOリストに加わる
カスタマー・スペシフィック・メンテナンスも「NO」のリストに追加されるとなると、SAPは代わりにどのようなサポートやメンテナンスの選択肢を提供しているのでしょうか?メインストリームメンテナンスや拡張メンテナンスが終了すると、顧客は自動的にSAPの「カスタマー・スペシフィック・メンテナンス」プログラムに移行されます。このプログラムでは、メインストリームメンテナンスと同額の費用を支払うことになります。
しかしその一方で、このプログラムにはさらに多くの「NO」(いいえ)が付きまといます
質問 |
SAPの回答 |
リスク |
---|---|---|
カスタマー・スペシフィック・メンテナンスには以下が含まれますか? |
||
法改正への対応 |
いいえ |
政府の法律・規制に対する非準拠 |
新しいサポートパッケージの提供 |
いいえ |
機能停止のリスク |
OSやデータベースとの互換性に関する技術的アップデート |
いいえ |
テクノロジースタックのモダナイゼーションが不可能 |
新しいインターフェースへの対応 |
いいえ |
製品ポートフォリオの停滞 |
新たに発生した問題の確実な解決 |
いいえ* |
機能停止のリスク |
サポートの応答性に関するSLA(サービスレベル合意) |
いいえ |
問題解決の遅延 |
新しいエンハンスメントパックの提供 |
いいえ |
機能改善なし |
*追加のコンサルティング料金で可能になる場合があります。
SAPのカスタマー・スペシフィック・メンテナンスでは、メインストリームメンテナンス
と同額の費用を支払っても、サポート内容は大幅に削減され、リスクは増大します。法改正対応が含まれていないため、知らないうちにコンプライアンス違反となる可能性があります。
技術的アップデートが対象外であるため、環境を最新かつ安全に保つ際に問題が発生する恐れがあります。サポート応答に関するSLAが存在しないため、カスタマーサポートからの返信を数時間、場合によっては数日待つこともあり得ます。これらは、ミッションクリティカルなシステムにとって到底受け入れられない条件です。
SAPは、2025年から2027年にかけてメインストリームメンテナンスを終了し、カスタマー・スペシフィック・メンテナンスに置き換える方針を明確にしています。では、必要なサポートを確保するために、企業は今何をすべきなのでしょうか?
リミニストリートは「YES」と答えます
リミニストリートがSAPソフトウェア向けの第三者保守を提供し始めたのは、SAPのベンダーサポートが顧客のビジネスニーズを満たせなかったからです。コストが高すぎる、対応が遅い、サポート内容が限定的、あるいは今回のように、まだ本番環境で広く使われているソフトウェアに対して、メインストリームメンテナンスが提供されていない、などの問題がありました。
SAPのソフトウェア自体は非常に優れています。しかしその有用な寿命は、SAP自身が完全にサポートする意思のある期間よりも長いのです。Rimini Support™は、より迅速で包括的、そして長期的なサポートを求めるSAPユーザーにとって、ナンバーワンの独立系代替サポートです。SAPが「NO」と言うところで、リミニストリートは「YES」(はい)と答えます。
以下は、Rimini Support™ が提供する内容の一覧です。
質問 |
リミニストリートの回答 |
メリット |
---|---|---|
リミニストリートは、切り替え日から最長15年以上にわたり、現在のSAP製品とバージョンをサポートしてくれますか? |
はい |
サポートを受け続けるためだけに、高額で混乱を招くベンダー主導のアップグレードを回避できます。 |
リミニストリートは、当社のカスタマイズにも対応してくれますか? |
はい |
お客様のカスタマイズは当社にとっても重要です。すべてサポート対象です。 |
リミニストリートとの契約期間中、応答時間に関するSLAを保証してくれますか? |
はい |
P1(最重要)ケースには10分以内の応答を保証。実際の平均応答時間はP1・P2で2分未満です |
ケースの進捗更新に関するSLAはありますか? |
はい |
すべての優先度のケースについて、解決まで定期的に進捗が通知されます。 |
リミニストリートは、OS・ブラウザ・メールシステムなどのテックスタック更新に既存SAPソフトを対応させるソリューションを提供していますか? |
はい |
Rimini Connect™により、高額なアップグレードや移行をせずに、既存ソフトとインフラを継続利用・統合できます。 |
リミニストリートは、データやアプリケーションのセキュリティ対策も提供していますか? |
はい |
Rimini Protect™が、コード変更不要で、既知・未知の脅威や脆弱性に対応するセキュリティサービスを提供します。 |
リミニストリートは、SAPソフトウェアの運用・管理・最適化も行えますか? |
はい |
Rimini Manage™により、予測可能で最適化されたコストでスムーズな運用を実現。Rimini Support™と組み合わせて一元対応も可能です。 |
Rimini Supportは、SAPサポートよりも大 幅に安価ですか? |
はい |
ベンダーメンテナンス費用を最大50%、総保守コストを最大90%削減可能です。 |
お使いのSAP ECCおよびS/4HANAソフトウェアは、現在も安定しており、カスタマイズ済みで高いパフォーマンスを発揮し、引き続きビジネスニーズを満たしていると思います。しかし、これらはミッションクリティカルなシステムであり、SAPのメインストリームメンテナンスが終了した後にサポートが受けられないというリスクは決して許されません。
主なポイント
既存のSAP製品とバージョンに対するサポートを受け続けましょう。サポートが減っているのに同じ金額を払い続けるのはやめましょう、より少ないコストで、より多くのサポートを受けられる方法があります。Rimini Support™ に切り替えることで、これまでにない迅速かつ包括的なサポートサービスが手に入ります。
もっと詳しく知りたい方は、こちらの比較をご覧ください。