Rimini Street Blog – Word on the Street 日本語化にあたりまして

代表取締役社長 脇阪順雄
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Rimini Street Blog – Word on the Street 日本語化にあたりまして

Rimini Streetはアメリカでビジネスをスタートしてから12年、日本でも、今年で4年が経ちました。その間に、グローバルで1,500社以上のお客様をサポートさせていただけるようになりました。弊社は、多くのお客様に保守リソースの最適化を行うことによる、イノベーションへの再投資を進めてまいりました。日本でもすでに100社を超えるお客様が、保守リソースを削減し、新しいイノベーションへの投資を推進されています。

しかしながら、人間は変化を恐れる特性を持っております。どうしても、メーカー保守でなくて本当に大丈夫なのかといった疑念をお持ちになられるケースも数多くございます。私も、もっと世の中の真実を皆様にお伝えする必要があると思い、すでにグローバルではご提供しておりました Rimini Street Blog – World on the Streetの日本語化に着手させていただきました。

日本という国は、どうしても言語の壁がございます。グローバルには様々な情報があふれているにも関わらず、特にエンタープライズアプリケーションの領域に関しましては、ソフトウェアベンダーに都合のよい情報だけが翻訳されているのも事実でございます。我々は、ソフトウェアベンダーの視点と全く違った観点からの情報をご提供していこうかと思っております。それらの情報をより有効な意思決定の道しるべとしてご活用いただき、各社にとって最適なITロードマップの作成にご利用いただければと思っております。

日本のITマーケットは非常に特殊な成長を続けてまいりました。90年代にさかのぼりますが、コンピューターのソフトウェアは、ホストコンピューターメーカーにより提供されることが普通でした。90年代後半には、海外製のERPパッケージの導入が開始されますが、多くの会社は従来からお付き合いのあるコンピューターメーカーによる導入が行われました。その後、海外からのコンサルティング会社を中心とした導入サービスマーケットが広がりますが、ERPをERPとして導入されたケースは少なかったように思います。

しかしながら、グローバル化の波に乗り遅れないように、多くの日本企業がERPを導入することを目的にプロジェクトを推進されたのも事実でございます。しかしながら、多くのERP製品は、ソフトウェアベンダーの思想を中心に置くことによりROIが最大化されるような価格体系を保持しています。日本のお客様におかれましても、西欧型のマネジメントを推進する決定を行われたお客様は別として、日本流のマネジメントを推進される場合、必ずしも最適な契約となっていないことが多く見受けられます。

現代において、企業経営にはITは必須になってきておりますが、しかしながら、ITに合わせて企業戦略が決まるというのはおかしな話だと思っております。各社各様の事業戦略があり、もしそれがソフトウェアの思想と合うのであれば、ソフトウェアの理念を中心に置いた導入も考えられるのかもしれません。しかし、多くの企業においては、ソフトウェアの理念と、自社の経営方針がマッチしないことが多く、そのため、自社の理念を中心に置いて、ITはハイブリッド化を進めていらっしゃったのではないかと思っています。

近年におきましては、デジタルトランスフォーメーションが求められるようになってきております。これに伴い、多くの素晴らしいテクノロジーが雨後の竹の子のように育ち始めています。いまこそ、企業がITのコントロールを取り戻す時代です。このブログが少しでもお役に立てればと思っています。

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