マレーシアの大手自動車メーカーがS/4HANAへのアップグレードを延期し、製造拠点の拡張に投資
2020年5月13日、ラスベガス – エンタープライズソフトウェア製品を対象としたサポートサービスを世界的に提供する、OracleおよびSAPソフトウェアの第三者保守サポートの業界リーダーで、SalesforceのパートナーであるRimini Street, Inc.(Nasdaq:RMNI)は、本日、マレーシア初の自動車メーカーであるプロトンが、SAP ECC 6.0アプリケーションのサポートをリミニストリートに切り替えたことを発表しました。プロトンは、リミニストリートの保守サポートに切り替えたことで、年間の保守サポート費用を50%削減すると同時に、高品質で迅速なサポートを受けられるようになりました。さらに、プロトンには、SAPのスケジュールに合わせるのではなく、自社のビジネス状況に基づいた最適なタイミングでSAP S/4HANAへのアップグレードを行うという柔軟性が与えられています。保守サポートをリミニストリートに切り替えたプロトンは、生産量を増加させるためにマレーシアのペラ州にある製造拠点を拡張するなど、より戦略的な事業分野にリソースとサポート費用の節減分を充てることができました。
経済的な課題で余儀なくされたIT費用の削減
プロトンは、マレーシア初の国産自動車メーカーとして35年以上前に設立されました。プロトンは、最新モデルのプロトン・サガとX70で、2019年の売上高を50%伸ばし、市場シェアを伸ばしました。しかし、マレーシアの厳しい経済状況により、プロトンは事業経費全体を30%削減せざるを得ませんでした。IT部門のコスト削減施策の一環としてテクノロジープロバイダーの年間費用が精査され、その結果、同社はエンタープライズソフトウェアの保守サポートをSAPからリミニストリートに切り替えることを決めました。
「リミニストリートを選んだ理由の一つは、たとえアップグレードの準備ができていなくても2027年にはSAP S/4HANAにアップグレードしなければならない、というベンダーからの圧力を回避するためであり、また引き続き必要なサポートを受ける必要があったからです」と、プロトンのグループ情報技術部ITアプリケーション管理担当シニアマネージャーであるMarhalisa Matari氏は述べています。「当初は、プロジェクトを社内にとどめることで、プロフェッショナル費用を節約することを検討していました。しかし、同時に複数のプロジェクトが発生し、リソースが不足していたため、ITチーム、経営陣、ERPシステムのユーザーからの意見を聞いて、リミニストリートに切り替えることを決断しました。」
ミッションクリティカルなSAPシステムのためのパーソナライズされた極めて応答の早いサポートモデル
プロトンは、販売管理および在庫購買管理プロセス(SD、MM)、財務会計および管理会計(FI、CO)、プラント保全、自動車業界向けソリューション(IS Auto)、アドバンストプランナー・オプティマイザー(APO)、生産計画、人事および給与計算ソリューションに、ミッションクリティカルなSAP ECC 6.0アプリケーションを使用しています。プロトンはリミニストリートのすべてのクライアントと同様に、優先度1の重要なすべてのケースについて、15分以内の応答時間という業界トップのサービスレベル契約(SLA)を含む、柔軟なプレミアムレベルのエンタープライズソフトウェアサポートモデルからメリットを享受しています。また、平均15年の経験を持つ専任のサポートエンジニア(プライマリーサポートエンジニア:PSE)が担当し、機能的なテクニカルエキスパートチームが24時間365日体制で対応しています。
「そのサポートチームは、情報を引き継ぐプロセスの間に、プロトンの実際の業務を理解し、迅速に任せることができるようになりました。また、プロトンのシステムや環境に慣れるための積極的な姿勢にも感銘を受けました。特に当社のサポートの経緯や背景を把握している専任のサポートエンジニア(PSE)がいることに感謝しています」とMatari氏は述べています。
「リミニストリートは、顧客が自分は大切にされていると感じさせてくれます。彼らは問題が発生した時にはとても心強い存在ですし、定期的に当社のチームに確認を取ってくれます。これは私にとって重要なことです。さらに、当社のチームによってチケットが上げられた時のターンアラウンドタイムと対応内容は申し分ありません。チケットを上げたこちらのチームのメンバーは、コーヒーを入れに行く時間さえありません。それだけリミニストリートの返答が速いのです。」とMatari氏は続けました。
「不安定な経済状況下では、企業はリスクの軽減、予算の最適化、効率性の向上に迅速に取り組む必要があります。これを実現する1つの方法は、コストがかかり価値の低いエンタープライズソフトウェアの年間サポートコストを適正化することです」とリミニストリートの東南アジアおよび中華圏担当リージョナル ゼネラルマネージャーであるAndrew Seowは述べています。「プロトンのようにリミニストリートを活用してコストを削減し、競争優位性の向上と事業の成長のためにITリソースを集約させる企業が増えています。」