SAPやオラクルなどエンタープライズ・ソフトウェアの保守サービスを請け負う独立系プロバイダーである日本リミニストリート株式会社(本社:Rimini Street, Inc. 米国ネバダ州)は、プリント配線板の製造・販売で高いシェアを持つ 日本シイエムケイ株式会社(本社:東京都新宿区、以下CMK)が、昨年秋よりリミニストリートが提供するERPソフトウェア「SAP ECC6.0」の年間保守サービスの利用を開始し、2015年1月にリミニストリートのサービスへの全面的な移管を完了したことを発表いたします。
CMKは、SAP R/3を1999年から15年間にわたり利用してきた後、2013年12月にはSAP ECC6.0へのバージョンアップを行いました。一方で、ECC6.0の安定して稼働する充実した機能に加え、ビジネス上の価値も充分に得られていることから、これ以上のアップグレードは必要ないと判断。年間保守料金とサポート内容のバランスを考慮した上で、SAP製品を対象とする第三者保守サービスへの切り替えの検討を始めました。
日本シイエムケイ株式会社 情報システム部 部長 高橋泰彦 氏は次のように述べています。
「SAPを長年使い続けてきて感じることは、R/3は安定稼働し、不具合もほとんどない非常に完成されたシステムだということです。ECC6.0にバージョンアップしたことで、機能面でのニーズは充分に満たされており、正直これ以上の機能追加は必要ないだろうと思っています。かたや保守サービス範囲内のトラブル対応は年々減少してきている一方で、年間保守のために支払っている費用は増加し、コストとサービスのバランスが取れていないというのが実情でした」
そこでCMKでは、2014年3月に正式に日本でのサービスを開始し、サポート体制を強化したリミニストリートから詳細をヒアリングし、SAPやオラクルのソフトウェアにかかるメンテナンスコストを大きく削減し、高いサービスレベルを提供するリミニストリートの保守サービスの検討を進めました。その結果、ベンダーに支払う半分のコストでリミニストリートと契約を締結し、同年10月からSAPの保守サービスと並行してサービスの提供が開始されました。そして2015年1月にリミニストリートの単独保守への切り替えが完了しました。さらに、リミニストリートのサポートはカスタマイズ部分に対しても適用されるため、CMKではコンプライアンス遵守に必要な税制や法規制の改変等に伴うアップデートを、追加費用なしで受けることが可能になりました。
「リミニストリートにERPの保守を委託することに関して、躊躇はありませんでした。海外での有力企業に対するサービス提供実績はすでに豊富にありましたし、専任のエンジニアからの移行に対するアドバイスも的確なものでした。唯一心配だったのが、もしSAPの保守サービスを離れた場合、今後新たなライセンスを追加調達できるのかという点でしたが、これも問題ないことを確認できたので、リミニとの契約を決断しました」(CMK高橋氏)
日本リミニストリート株式会社 日本支社長の太田一矢は次のように述べています。
「このたびリミニへの保守サービス移管を決定されたCMK様と同様に、ソフトウェアの保守費用に疑問を感じていらっしゃる日本企業は決して少なくないと感じています。ベンダー各社が開発を極めてきたERPソフトウェアは、もはやバージョンアップの必要性がないほどに機能が充実し、後は税制や法規制の改変にスムーズに対応していきながら、どうしたら現バージョンをより長く使い続けていけるかということが多くの企業での懸案事項となっています。リミニの第三者保守サービスはそこに最も重点を置くとともに、カスタマイズ部分へのサポートも標準サービスに組み込んで、トータルなメンテナンスサポートを提供しています」
米リミニストリート 最高経営責任者(CEO)のセス・A・ラビンは、次のように述べています。
「プリント基板の市場で日本有数の企業であるCMK様が、このたびリミニストリートの保守サービスを利用する企業のひとつに加わっていただいたことを大変嬉しく思います。機能的に完成されたSAPやオラクルなどのERPソフトウェアの利用期間を最大15年まで保証するという点で、リミニはお客様のITコストの有効活用に大きく貢献できるでしょう。今後も充実したサービスにより、日本ならびに全世界のお客様に対してさらに大きなコストメリットが生み出せるような付加価値を提供していきたいと考えています」